2020年7月上旬、バングラデシュである民間病院がCOVID-19の偽装テストを行ったことが、報道を通して話題となりました。 そして、それはバングラデシュの医療状況への議論へと広がりつつあります。
DGHS*は、民間病院・クリニックが医療ライセンスの更新を適切に行っていないという事を指摘しています。
15,000程存在する民間病院・クリニックで、2018年以降、2/3が医療ライセンスを更新していない状況との事です。 5,000程の民間病院・クリニックのみが、適切にライセンス更新を行っていることになります。
この原因の一端には、“デジタルバングラデシュ”推進のための、ライセンス更新プロセスのデジタル化に時間を要しているとも言われていますが、それを考慮しても2/3の未更新は多すぎるとみられています。 *DGHS(The Directorate General of Health Services)は、厚生省(Ministry of Health and Family Welfare)の中で、国民の健康管理や、健康プログラムの推進、医療政策の実施を司る機関となります。
バングラデシュにおいては、COVID-19以外の感染症や交通事故、その他の予測不能な事態(天変地異等の不可抗力)に遭遇するリスクが低くはありません。 有事に迅速に対応するため、信頼のおける医療ネットワークの確保、計画を事前に準備しておくことが大切です。
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