マレーシアのアンワル首相は4日、ロシアの発展を推進するプーチン大統領を称賛し、半導体を中心とした地域的な貿易関係の強化に「非常に大きな可能性」があると述べ、関係を深めることを約束しました。
アンワル氏は、ロシアが成果を共有し「全ての分野で協力する」ことに同意すれば、これはマレーシアにとって利益になると指摘しました。両国は航空宇宙や先端技術から農業、食料安全保障に至るまで、さまざまな提携について協議しています。
ウラジオストクで9月4日に行われた会談では、プーチン大統領とアンワル首相が出席しました。アンワル氏は、2日間の日程でロシアを訪問中で、極東ウラジオストクで開催されている東方経済フォーラムの傍らでプーチン大統領と会談しました。ロシアがウクライナに侵攻してから2年以上が経過し、プーチン氏は欧米諸国から非難され、国際刑事裁判所から戦争犯罪の疑いで逮捕状も出されています。
それにも関わらず、アンワル氏は他のアジア諸国の指導者に倣い、プーチン氏との会談を決定しました。ロシア訪問は「簡単なことではなかった」としながらも、「正しい決断だった」と述べました。また、東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国は常にロシアと関わりを持ち、半導体やその他の関連分野を中心に「開かれた貿易」が行われていると強調しました。
さらに、アンワル氏は10月にロシア中部カザンで開催される主要新興国「BRICS」首脳会議へのプーチン大統領からの個人的な招待を受け入れ、マレーシアがBRICSに加盟する「重要なステップ」になるとフェイスブックに投稿しました。