2025年2月26日、シンガポール経済開発庁は、2月25日に発表したプレスリリースにおいて、シンガポールとマレーシアの両政府が2025年1月7日に開催された第11回マレーシア・シンガポール首脳会談において、ジョホール・シンガポール経済特区(JS-SEZ)の設立に最終合意したことを明らかにしました。
この合意に基づき、署名はシンガポールのガン・キムヨン副首相兼貿易産業相とマレーシアのラフィジ・ラムリ経済相によって行われ、アンワル・イブラヒム首相とローレンス・ウォン首相が立ち会いました。
JS-SEZの主な目的は以下の通りです:
これにより、ジョホール州とシンガポールの競争力を高め、グローバルな投資誘致を図ることを目指しています。今後10年間で累計100件のプロジェクトを共同推進する計画であり、最初の5年間で50件のプロジェクトを実施する予定です。
マレーシア政府は、JS-SEZへの投資手続きを迅速化するため、ジョホール州に「マレーシア投資促進センタージョホール支所(IMFC-J)」を設立する計画です。また、2024年3月からは、マレーシアとシンガポール間の陸上検問所において、パスポート不要のQRコード通関を導入し、交通渋滞の緩和と移動の効率化を図ります。さらに、技術・職業教育訓練(TVET)分野におけるパートナーシップの強化も進める予定です。
シンガポールに拠点を持つ企業は、両国の相互補完的な強みを活かし、ジョホール州を通じた事業拡大の機会を得ることができます。JS-SEZの設立は、両国の経済統合を促進し、より強固な経済関係を築く契機となるでしょう。