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今回は 【バングラデシュの輸出規模の拡大】というテーマで、お話していこうと思います。
バングラデシュは中国に次ぐ世界第2位のアパレル・縫製大国として知られていますが、全体的な輸出規模の拡大に2つの課題を抱えています。
まず、バングラデシュ全体の輸出品額は約84%が衣料品が占めており、 ほぼ衣料品に頼っているため将来的な経済安定性の面から見ると不安定であると言えます。 そのため、衣料品に次ぐ主要輸出品目である革製品、ジュート、 農作物の輸出額に占める割合を増やすことと同時に新たなマーケット拡大が課題となります。
次に、対輸出国ではZARAやH&Mの販売拠点であるアメリカやヨーロッパの欧米諸国がメインになっており、 その他の国々との取引はほとんどありません。 昨年度(2018年7月~2019年6月末)の対ASEANへの輸出額は輸出額の総額の約25%の90憶ドルで、 ASEANでのマーケットは十分であるとは言えません。 対輸出国で見れば、ASEANやアフリカ、北アメリカへのマーケット拡大が課題となります。
上記の課題を解決するためには、縫製以外の部門への保税倉庫やインセンティブ、新しいテクノロジーの採用等の整備の強化に加えて、 教育現場での職業訓練に力を入れることでバングラデシュの輸出規模拡大が期待できそうです。
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