バングラデシュにおける外食・ホテル産業の動向
  
Topic : Economic
Country : Bangladesh

バングラデシュ一人当たり年間平均所得が2,000USDを超え、国内の消費活動が徐々に活発になってきています。

 

 下表は、ホテル・レストランの数や、これらの産業従事者、産業全体の売上等を纏めた表となりますが、2019-2020年度に急激にその数値が伸びています。
2009-2010年度と比較し、店舗数が2倍になり、産業従事者数も2倍以上増加しています。特に女性の数は10倍も増加しています。
産業全体の売上も2009-2010年と比較すると5倍の増加となっています。
2019-2020年の国民一人当たり平均所得は2,064USDで、2009-2010年のそれ(900USD程)と比較すると2倍以上増加しており、所得の増加が消費を加速させていると考えられます。
一人当たりの雇用コストも増加していることから、この産業全体で付加価値の高いサービスを提供する傾向が高まってきているとも言えます。

 

年度 1992-1993 2002-2003 2009-2010 2019-2020
ホテル・レストラン数 117,981 215,103 275,324 436,274
性別別労働者数        
(男性) 336,616 471,825 856,321 1,803,753
(女性) 6,721 5,878 47,463 479,779
(合計) 343,337 477,703 903,784 2,283,532
産業全体売上(百万BDT) 30,975 66,472 351,592 886,431
産業全体雇用コスト(百万BDT) 2,363 4,012 35,751 157,674
産業全体総付加価値(百万BDT) 8,277 66,472 119,861 879,268
一人当たり売上(BDT) 90,217 139,149 389,022 388,184
一人当たり雇用コスト(BDT) 6,882 8,399 39,557 69,048

「参照:バングラデシュ統計局」

 

 首都ダッカでは、高速鉄道網(MRT:Mass Rapid Transit)の建設に伴い、周辺地域の整備も進んでいます。大型ショッピングモールや、ホテルの建設も計画されており、
さらにこうした産業が盛り上がっていきそうです。

 

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Creater : Tadaoki Watanabe