タイやベトナムへのアクセスの利便性から南部経済回路の活躍が期待されており、現在カンボジアには、54の経済特区(SEZ)があります。
南部のシアヌークビル、首都プノンペン、国境の町バヴェットなど、カンボジア全土にまたがる経済特区は、2005年12月29日に施行された「国際開発評議会(CDC)の組織と機能に関する政令第147号」と「経済特区の設立と管理に関する政令第148号」の2つの法律で同日公布されました。これらの経済特区の機能は、税制上の優遇措置、インフラの改善、カンボジア国内での簡略化された運営方法を提供することにより、主に製造業分野への投資を奨励し、カンボジア経済の成長を刺激することです。
経済特区に進出するためには、カンボジア開発評議会(Council for the Development of Cambodia、以下「CDC」)から適格投資プロジェクト(Qualified Investment Project、以下「QIP」)の認定を受けなければなりません。ほとんどの経済特区は、その経済特区境界内にワン・ストップ・ショップ(One Stop Shop)を設けており、企業はCDCと直接やり取りするのではなく、経済特区の行政当局で全ての手続きを完了することができます。
一般的に、申請手続きは以下のようなステップを踏みます:
- CDCへの投資提案書の提出
- 条件付登録証明書(CRC)の発行
- 商業省(MOC)への会社登録
- 申請者に代わって、CRCに記載されている関連省庁から必要なすべてのライセンスを取得する。
- 税務総局(GDT)への登録
- 地方自治体および土地管理・都市計画・建設省による建設計画の承認
- 環境省による環境影響評価
- 最終登録証明書の発行
カンボジアで経済特区を運営するメリット
開発途上国の多くで経済特区が運営されているため、この種の外資誘致は非常に競争力があります。簡単なワンストップショップ手続き、合理的な設立期間、また投資優遇措置に加え、カンボジアの経済特区での事業を選択するメリットは他にもあります:
近年は最低賃金が徐々に上がってはおりますが、それでもその他ASEAN諸国と比べても労働コストは安く、若者の労働力はこれからも期待ができます。
近年インフラへの投資が盛んでおり、2022年11月1日よりプノンペンとシアヌークビルを結ぶ新しい高速道路も開通しています。そのため、特にシアヌークビルの深海港は主要な流通拠点となっています。
南アジアへのゲートウェイとなり、シアヌークビルの深海港によって製造された商品を比較的容易に世界中に流通させることができるようになりました。
近年、カンボジアの電力供給は以前に比べても安定しており、一部の経済特区ではその敷地内に独自の発電所を所有しているほどです。電力価格は他の海洋諸国と比べるとまだ高いですが、多くの水力発電所が開発され、政府が最近再生可能エネルギーを推進していることから、供給と価格競争力の両方が今後改善されることが期待できるのではないでしょうか。