【あなたとベトナム社員の立場の違いからくる危機感のズレを解消するには③】
  
Topic : Other
Country : Vietnam

2月中旬のテト休みもあり13ヵ月給与(ボーナス)を払った企業は多いかと思います。テトの後には会社によっては査定時期が来たり、決算賞与の時期が来たりするでしょう。社員にとっては嬉しい時期かもしれませんが、社長にとっては社員とは異なる感情があるかと思います。社長と社員の立場の違いはあるので、この危機感の度合いのズレは一生解消することはありません。それでも、少しでも社員が社長の思考を理解することで、社員が仕事を自分事かのように責任感や危機感が湧いたり、仕事の姿勢が積極的になる等の変化が起こる可能性はあります。

 

ベトナムに住んで居ながら、ベトナムの政治に関心がある人もいればない人もいます。特に、関心がない人に関しては、国家予算といわれてもピンとこないのが実情です。なぜ関心がないかというとあまりにも自分とかけ離れた世界に感じているからだと思います。しかしながら、身近な話題や存在には大変興味があります。給与もその一つです。なぜ興味があるかといえば自分に直接的にメリットがあるからだといえます。

 

以下の方法を通して少しでのその変化を起こしていければと思います。

 

具体的に、どのように伝えていけば社長と社員との間の危機感を埋めることができるのか、5つのステップで行っていきます。

 

  1. 会社のお金の流れの全体像を伝えます。ブロック図を使って説明するとわかりやすいです。
  2. 会社が今どの段階にいるのか示します。
  3. 会社が目指している段階を示します。
  4. 会社目指している段階にたどり着くための戦略立案・プランを示し、細かい戦術立案・実行の部分は社員が行います。
  5. 目指しているところに行ったときのわくわくする未来を語る

 

  1. いつも給与(人件費)に関心がある社員に対して、給与はどのようにして得られているのか全体像を見せて一緒に会社のお金の流れを勉強します。そうすることによって、社員自身も自分がどうすれば給与を得られるのかが見えてきます。
  2. 社員自身がなんとなくどうすれば給与を得られるのかが見えてきたら、まずは会社が今置かれている状況を共有します。
  3. そこから何に向かって会社は価値を与えて、社会に貢献し、利益を出したいのか、会社が目指していることを具体的に伝えていきます。
  4. 大きなビジョンを共有した後、それを達成するための戦略やプラン(社員が頑張る方法)を社長から社員示し、社員も一緒に細かい実行案を考えそれを実行していきます。
  5. 最後に、実行した先に何があるのか、社員が楽しみながら実行していける未来を語ります。

こうすることで、社長と社員とのあなたとベトナム社員の立場の違いからくる危機感のズレを解消できるきっかけを作れていきます。


ベトナム人の社員達は、強いリーダーが示した方向性に従って一緒になって頑張っていける強みを持っています。強いリーダーシップを持っている自らがお金の流れを理解し、それを社員に共有し、同じ認識をもった上で会社の方向性を共有すれば、きっと自分のことしか見えていなかった社員達も社長や会社、世の中のために働いて行ける人になっていけるはずです。ゆくゆくは、強いリーダーをベトナム人から育てるということも必要です。しかし、まずは社員にお金の流れを勉強し、給与をもらえる理由を理解してもらい、社員に当事者意識をもって働いてもらう中で、社長の考えていることが少しでもわかってもらうことが大切です。

 

最後になりますが、ベトナム社員に勉強してもらう時はメモを取ってもらうことを推奨いたします。メモを取らずに理解しているかもしれませんが、そうでないケースが大半です。普段からメモを取る習慣がありませんので、重要な話をしっかりと理解してもらうためにも、メモを取ってもらいながら大切な話を共有していくのが良いかと思います。

 

その他ベトナムに関する情報へのご質問等がございましたらお気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Creater : Takuya Hanashima