ロックダウン解除後のトルコにおける消費者物価指数(CPI)の変化についてお知らせいたします。
トルコでは、最近、新型コロナウイルス感染拡大を受けて行われていたロックダウンの解除により社会活動が再開されております。
ロックダウン解除により、消費者物価指数の変化はあるのでしょうか。
トルコ統計機構(TUIK)の発表(7月3日)によると2020年に入り、1月から6月まで前月比指数は、1.35%、0.35%、0.57%、0.85%、1.36%、1.13%と毎月上昇しております。前年6月の消費者物価指数(CPI)は、413.63だったことから、前年同月比上昇率は12.62%となります。

参考資料:トルコ統計機構
項目別に、4月から6月における前月比、前年同月比を見てみると、以下の表のようになります。
【6月における項目別消費者物価指数(前年比・前年同年比)*2003年基準】
| 項目 |
4月 |
5月 |
6月 |
| 前月比(%) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
前年同月比(%) |
前月比(%) |
前年同月比(%) |
| 全体 |
0.9 |
10.9 |
1.4 |
11.4 |
1.1 |
12.6 |
| 1.商品 |
1.1 |
10.6 |
1.6 |
11.4 |
0.7 |
12.9 |
| エネルギー |
△5.0 |
3.3 |
2.1 |
5.2 |
2.6 |
9.1 |
| 食品・飲料(アルコール飲料を除く) |
2.5 |
11.3 |
0.2 |
12.9 |
△1.6 |
12.9 |
| 未加工食品 |
3.7 |
5.2 |
△0.3 |
10.1 |
△3.8 |
12.3 |
| 生鮮果物野菜 |
0.9 |
△2.1 |
△3.3 |
11.4 |
△7.5 |
16.1 |
| その他の未加工食品 |
5.4 |
11.0 |
1.5 |
9.7 |
△1.6 |
10.3 |
| 加工食品 |
1.4 |
17.8 |
0.8 |
15.5 |
0.6 |
13.4 |
| パン・シリアル |
1.3 |
18.3 |
0.5 |
15.2 |
0.9 |
14.0 |
| その他の加工食品 |
1.5 |
17.5 |
0.9 |
15.7 |
0.4 |
13.1 |
| その他の商品 |
2.2 |
12.6 |
2.5 |
12.5 |
1.8 |
14.2 |
| 主要商品(コア指数) |
2.0 |
7.9 |
2.8 |
9.3 |
2.2 |
11.4 |
| 衣料品・靴 |
4.2 |
4.7 |
7.0 |
7.6 |
1.2 |
10.6 |
| 耐久消費財(金を除く) |
2.1 |
11.5 |
2.3 |
12.9 |
2.9 |
15.5 |
| その他 |
0.4 |
5.6 |
0.4 |
5.6 |
2.0 |
6.6 |
| アルコール飲料・たばこ・金 |
3.1 |
35.0 |
1.5 |
27.0 |
0.4 |
26.9 |
| 2.サービス |
0.2 |
11.8 |
0.7 |
11.3 |
2.1 |
11.8 |
| 賃貸 |
0.4 |
9.9 |
0.5 |
9.5 |
0.6 |
9.2 |
| ホテル・レストラン |
0.1 |
12.6 |
0.2 |
10.9 |
2.8 |
11.1 |
| 運輸 |
0.1 |
15.7 |
1.8 |
16.6 |
5.6 |
19.7 |
| 通信 |
△0.6 |
4.8 |
0.5 |
5.0 |
0.9 |
5.5 |
| その他のサービス |
0.5 |
12.8 |
1.0 |
12.5 |
1.3 |
12.7 |
参考資料:ジェトロ機構
商品部門の6月においては、前年比と比べると約13%の上昇がみられますが、前月比で見てみると0.7%の上昇に収まっていることが分かります。
特に未加工食品については、指数が減少しています。これは恐らく、コロナの影響で自粛していた際は各家庭で自炊する方が多かったのに対し、
自粛が解除されたことにより外食ができるようになったことが考えられます。
つまり、未加工食品の需要が低くなったことで、物価が下がったということになります。
また、外出ができるようになった分、耐久消費財を買い替えるなど、需要が高まっています。
たばこについても、5月に特別消費税が引き上げられことにより、非常に高い前年同月比率となっています。
サービス部門の6月の前年同月比を見てみると、11.8%物価を押し上げています。
運輸については、航空運賃や長距離バス・路線バスの運賃の上昇により、6月は前月対比5.6%と大きく増え、
前年同月比では19.7%増となり、ロックダウンの解除による影響を大きく受けていることが示唆できます。
特に、住民に身近な路線バスの運賃上昇は、住民にとって一番の変化といえるかもしれません。
ホテル・レストランについても、4月・5月においては共に営業自粛の影響により大きな変化は見られませんでしたが、
6月になり少しずつ営業が再開されたことにより需要が回復していることが、2.8%の上昇に繋がったと考えられます。
今後もロックダウン解除の影響が、消費者物価指数(CPI)にどの様に影響してくるか注視していく必要があるのではないでしょうか。
今週は以上となります。
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