【2024年12月2日より施行】外国投资者对上市公司战略投资管理办法
  
Topic : Establishment
Country : China

2024年11月1日、中国商務部より「外国投资者对上市公司战略投资管理办法」(外国投資者による上場企業戦略的投資管理方法)が公布されました。

当該管理办法は、2024年12月2日から施行される中国の新たな規制で、外国投資者による中国上場企業への戦略的投資に関するルールを定めたものです。

この規制は、外国資本の管理と上場企業の安定した発展を図ることを目的としており、外国投資者が中国の上場企業に対して戦略的な長期投資を行う場合の要件を明確にしています。

 

1. 戦略的投資の定義
戦略的投資とは、企業の経営方針や成長に長期的に影響を与える目的で行われる投資を指します。金融的投資とは異なり、短期的な利益追求を目的とするものではなく、企業の経営に深く関与することが期待されます。

2. 投資の届出義務
外国投資者が上場企業に対して戦略的投資を行う場合、事前に中国証券監督管理委員会(CSRC)に届出を行わなければなりません。届出内容には、投資の目的、金額、保有比率、経営への影響などが含まれ、投資が中国の経済政策や産業政策に適合するかどうかが審査されます。

3. 保有比率と影響力の制限
戦略的投資が適用されるのは、外国投資者が上場企業の株式を一定比率(通常は5%以上)以上保有する場合です。この規制により、企業の経営に対して過度な影響を及ぼすことを防ぎます。また、特定の戦略的業界(例えば、通信、エネルギー、金融など)に対する外国投資は、特別な規制を受けることがあります。

4. 情報開示義務
外国投資者は、投資後も定期的に企業の経営状況や株式保有比率などの情報を開示する義務があります。これにより、投資の透明性が確保され、株主や市場の信頼が維持されます。

5. 経営への関与
戦略的投資者は、企業の経営に一定の影響を与えることが期待されるため、投資後に経営方針に対する提案や、取締役会における発言権を持つことが認められています。ただし、過度な経営支配は防がれ、バランスを保つための規制が設けられています。

6. 公開買付(TOB)規定
外国投資者が戦略的投資により一定割合の株式を取得した場合、公開買付(TOB)の手続きが求められる場合があります。これにより、他の株主に対して公平な買い取りの機会を提供し、企業の支配権が一部の外国投資者に過度に集中するのを防ぎます。

7. 業種に対する制限
特に国家安全や経済安全に関連する産業(例:通信、エネルギー、金融業など)においては、外国投資者による戦略的投資が制限されることがあります。これにより、国家の重要産業に対する外国資本の影響をコントロールすることが目的です。

8. 社会的責任と環境への配慮
外国投資者が行う戦略的投資には、企業の社会的責任や環境への配慮も求められます。投資活動が社会的な影響を及ぼさないよう、ESG(環境・社会・ガバナンス)に関する基準が重視されます。


この規制は、外国投資者による中国上場企業への戦略的投資を管理し、企業経営への適切な関与と透明性を確保するための枠組みを提供します。投資者は、事前の届出や情報開示義務を守り、特定の業種に対する制限を理解した上で投資を行う必要があります。これにより、外国資本の流入が中国経済の安定と持続可能な発展を促進することが期待されています。

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参考:外国投资者对上市公司战略投资管理办法

国家税务总局政策法规库

Creater : HIROKI HAGIUDA