MFRSは国際財務報告基準(IFRS:International Financial Reporting Standards)、MPERSは中小企業向国際財務報告基準(IFRS for SME:International Financial Reporting Standards for Small and Medium-sized Enterprises)に準拠します。
[世界的なIFRS適用の流れ] 現代において、企業活動のグローバル化が進んでおり、それに伴い国際間のM&Aや金融市場取引も増加の一途を辿っています。このような状況の中、投資家はより安全でリターンの高い企業に対して投資を行うという希望があります。そこで、グローバルな視野での企業間の比較可能性を高めるため、会計処理についても全世界的に統一化する動きがみられます。その中心となっているのが、IFRSです。当初はEU域内の上場企業に対する会計基準として始まったものでしたが、現在では世界で100カ国以上が導入しており、日本やアメリカなど優れた理論に基づく自国の会計基準を持った国でも、採用を検討するほどになっています。
[マレーシアにおけるIFRSの導入] マレーシアは、アジア諸国の中でも早くから、国際基準の規定を積極的に国内基準に取入れてきた国の一つです。2008年8月に、MASBがIFRSの導入を発表し、2011年11月からIFRSを取込んだマレーシア会計基準としてMFRSが導入されました。 MFRSは、ほぼIFRSに準拠した財務諸表であり、初めて財務諸表および中間財務諸表を作成する企業は、MFRS 1の「最初にマレーシア財務報告基準を採択する際の処理」(First-time adoption of Malaysian Financial Reporting Standards)に従わねばなりません。MFRSに従うことで、IFRSに準拠した財務諸表が作成されます。 2016年1月1日には、従来、上場企業以外が採用していた会計制度であるPERS(Private Entities Reporting Standards)が廃止されました。代わって採用された新会計制度、MPERS は、中小企業向けではあるが国際会計基準とほぼ同等であり、大企業だけでなく中小企業にも国際基準を適用していくことにより、国際化へ舵を切っています。