2010年以前のベトナムでは、農林水産業などの第一次産業の割合が下がり、製造業・建設業などの第二次産業が上昇して工業化が飛躍的に進みました。
工業化が進んだ傾向として、ベトナム政府による10カ年国家戦略(2001~ 2010 年)によるものが大きな理由であるといえます。
これは経済成長だけでなく、産業構造の変革を目標として、そのための市場開放、国際社会との積極的な交流や外資の導入を進めることを目指したものでした。
具体的な数値目標としては、2010年にGDP比で、農林水産業が 16 ~17%、製造業・建設業が40~41%、サービス業が42~43%と設定していました。
製造業の伸びがやや目標どおりにはいかなかったものの、国家戦略が描く産業構造の変革の方針に沿った形での発展を遂げたといえます。
ベトナム政府は2010年の10カ年国家戦略に続く、2011~2020年までの開発戦略も2011年に発表しました。
全体的目標として、2020 年までにベトナムは近代的な工業国を目指し、政治・社会は安定的でコンセンサスがあり、民主、規律、国民の物質的、精神的な生活は向上され、独立、 主権の保護及び領土保全が出来、国際市場におけるベトナムの地位が上がり、次の段階における強固な土台を作り出す、ということを掲げました。
具体的な数値目標としては、GDPの平均成長率が7~8%/年に達し、2020 年の GDP は 2010 年比で 2.2 倍になること、また一人当たり平均 GDP(実質)は 3,000~ 3,200USD に達することでした。
工業・サービス業では全GDPの約85%を占め、農業では近代的、効果的、持続可能で高い付加価値を持つ商品を多数開発するという方針となりました。
以下のグラフは2010年から2018年までの産業別GDPの割合を2年ごとにグラフ化したものです。

(出所:JETRO)
農林水産業が減少しつつある一方で、サービス業が若干増加していることが分かります。
2011年に掲げた開発戦略や数値目標は2020年度に達成することができるのか、その動向に注目していきたいですね。
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