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今回は
【トルコの自動車産業について】というテーマで、お話していこうと思います。
トルコの自動車産業について
自動車産業はトルコ最大の産業で、自動車生産台数は世界第14位、欧州第5位(2017年実績)となっています。
又、トルコは欧州最大のバスの生産国であり、軽商用車(LCV)においては欧州第2位(2018年実績)の生産国です。
トルコの自動車産業は、世界の大手自動車メーカーと国内の大手財閥との合弁事業によって発展してきました。
2007年に生産台数が100万台を突破し、世界金融危機の影響で2009年には落ち込んだものの、
2010年にはV字回復し、2011年には約119万台の生産を記録しました。
その後、2014年までは110万台前後をキープしながらも微増に留まっていましたが、
2015年から大幅に生産台数を伸ばし、2017年には約167万台となり、輸出、国内販売ともに過去最高を記録しました。
しかしながら、翌2018年は通貨危機トルコショックの影響もあり、国内販売の冷え込みによって約155万台に減少しています。
トルコの自動車販売業社協会(ODD)の発表によると、
2018年のトルコショックによる販売価格の上昇と金融引き締めに伴う自動車ローンの金利上昇は販売台数にも非常に大きな影響を与え、
2018年の販売台数は実に前年比35%減となる約62万台にまで減少しています。今後は、トルコ当局の経済政策も含め動向が大いに注目されるところです。
トルコにおける自動車産業の利点としては、西欧の先進国に比べて生産コストが安いこと、
他の中近東や北アフリカ諸国には見られない条件として、
多くの部品を調達する必要がある自動車産業に必須である裾野の広い製造業がバランスよく発達していることなどが挙げられます。
また、トルコは東欧やロシア・CIS、中近東などの新興市場に近いという地理的条件下にあり、かつ良好な関係が結ばれています。
EUの生産拠点としてトルコの自動車産業は、新興市場への拠点としての重要性を増しています。
2019年10月には、独大手のフォルクスワーゲン(VW)がイズミール近郊のマニサ県に法人を設立し、
新工場の建設を行うことを発表しました。VWは2020年の工場建設開始、2022年の生産開始を目標としており、
同工場では年間30万台の自動車生産が見込まれています。
(*2019年12月現在、トルコによるシリア北部での軍事作戦「平和の泉作戦」による政治的混乱に伴い、工場の建設は延期が発表されています。)
EUの経済停滞や、隣国シリア情勢に代表される、「アラブの春」以降の中近東情勢など、
不安定要素を抱えている自動車産業ではありますが、今後の状況次第では更なる発展が期待される産業の1つです。
今週は以上となります。
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