2023年4月5日、Accounting and Auditing Regulator（以下、ACAR）は、Notification 0013/23を発行しました。ACARは、企業オーナーおよび非営利組織のディレクターに対し、2022年会計年度の年次財務諸表をACARの電子申告システムを通じて、所定の期日までに提出する義務を喚起しました。独立した会計監査を受けていない企業および非営利組織の場合の2022年の財務諸表の提出期限は2023年4月15日まででしたが、独立した会計監査を受けている企業および非営利団体については、財務諸表の提出期限が2023年7月15日となっています。

罰則
独立した会計監査を受けていない企業や非営利組織に対するACARへの財務諸表提出義務は、2021年の会計年度から導入されました。2022年が提出義務の初年度であったため、ACARは提出期限を延長し、最終的に2022年6月30日まで延長としました。2023 年の未監査財務諸表の提出期限も5月15日まで延長されていますので、期日までに提出するよう注意してください。ACARは、2022年6月30日までにACARへの登録と2021年の未監査財務諸表の提出を怠った企業や非営利組織に対してペナルティ通知を出しており、場合によっては3,000USDから5,000USDと高額になることがあります。

2021年9月11日から施行された会計監査法の違反に対する罰金をまとめたSub Degree 79によると、ACARへの登録と未監査財務諸表の期限内提出を怠った場合の違反は以下の通りです：
・会計基準に従って財務諸表を作成しなかった場合：
罰則は6,400,000KHR（約1600USD）から10,000,000KHR（約2,500USD）

・ACARへの年次財務報告書の未提出または提出遅延：
罰則は1,200,000KHR（約300USD）から2,000,000KHR（約500USD）

・納税義務のための会計基準に従って財務諸表を作成していない場合：
罰則は4,800,000KHR（約1,200USD）から10,000,000KHR（約2,500USD）

・適切な会計記録を保存していない場合：
罰則はKHR8,000,000（約2,000USD）からKHR10,000,000（約2,500USD）
・会計記録の不保持：
罰則はKHR6,400,000（約1600USD）からKHR10,000,000（約2,500USD）

・独立した監査人に財務諸表を提出していない場合：
罰則はKHR1,600,000KHR（約400USD）から20,000,000KHR（約5,000USD）

・会計監査法に規定された標準期間と異なる会計期間を承認なしに使用している場合：
罰則は800,000KHR（約200USD）から2,000,000KHR（約500USD）

・会計記録や財務報告でクメール語を使用しなかった場合：
罰則は800,000KHR（約200USD）から2,000,000KHR（約500USD）

・会計記録および財務報告において、承認なしにクメール・リエル以外の通貨を使用した場合：
罰則は800,000KHR（約200USD）から2,000,000KHR（約500USD）