インド政府は、製造業のGDP比率を高めるために、14分野を対象とした生産連動型インセンティブ(PLI)制度や、州ごとの産業政策を積極的に推進しています。2025年時点において、製造業のGDPへの寄与率はおおよそ13~14%と見込まれています。これらの政策により、製造業は安定した成長を遂げてきましたが、2023-24年度の成長率は1.4%にとどまり、前年度の4.7%と比較すると鈍化しています。これは、世界的な貿易の停滞が一因とされています。
一方で、景況感を示す製造業PMI(購買担当者指数)は好調を維持しており、2025年5月には61.2を記録しました。これは拡大傾向を示す50を大きく上回っており、新規受注や輸出の増加が背景にあります。製造業の生産活動は33か月連続で拡大しており、特に金属、自動車、電気機器分野の成長が顕著です。また、鉱工業指数(IIP)でも2025年初頭は3~5%前後の成長を記録しています。
外国直接投資(FDI)も堅調で、2014~2024年の製造業向けFDIは1,651億米ドルに達し、過去10年間と比較して69%増加しました。政府は「Make in India」や「自立したインド(Atmanirbhar Bharat)」政策のもと、税制改革、規制緩和、輸入依存の軽減などを進めています。
特に、PLI制度では自動車、電子機器、医薬品など14分野に約1.97兆ルピーの予算が割り当てられ、生産力の強化と輸出拡大が期待されています。さらに、各州でも電気自動車、繊維、食品加工などに特化した独自の製造促進政策が展開されており、今後の成長が注目されています。
本日は以上になります。
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