Cambodia
Economic (Infrastructure)
:: Question ::
電力(電力供給量等)の状況について教えてください。
:: Answer ::
カンボジアで事業を行うには、ディーゼル及び重油を燃料とした自家発電機を利用しなければならず、電力不足が一つの悩みとなっていましたが、2011年12月、カンボジア最大の水力発電であるカムチャイ・ダムが操業を開始しました。中国の資本により建設されたこのダムは、2.8億USドルを投じられ、総出力は195メガワットとなっています。 政府は更に、2020年6月からプノンペン近郊のカンダール州で、液化天然ガス(LNG)火力発電所(400メガワット)の稼働を予定しています。また、2019年12月23日の国会においては、4件の太陽光発電の建設プロジェクト(合計140メガワット)が承認されました。そのため今後、電力不足は徐々に解消されていくものと思われます。 2011年3月に発生した東日本大震災により、原子力発電に対する不安が世界中に広がりました。安全と環境を両立できる水力発電の大規模導入例として、カンボジアのダム建設計画は、国内のみならず国外からも大きな注目を集めています。 一方地方では依然として24時間供給は保証されておらず、品質も信頼性に欠けるのが現状です。2007年のカンボジア電力開発計画では、電力需要は2020年まで急速な増加を辿ると予想され、国営企業であるEDC(Electricite du Cambodge)は2020年までに全ての村で、2030年までにはその他の農村地帯においても70%の地域に電力を供給する計画をしています。
Creater : Tomomi Ando