Cambodia
Economic (Economic Environment)
:: Question ::
産業構造の産業別の動向について教えて下さい。
:: Answer ::
カンボジア経済の産業構造には「4つのエンジン」があると言われています。それは「縫製業・製靴業」「観光業」「建設業・不動産業」「農業」と4つとなります。 「縫製業・製靴業」 これは近年急速に拡大した「カンボジアからの輸出」の牽引役とも言える産業です。日本およびアメリカ・ヨーロッパ諸国のアパレル企業が、人件費の安いカンボジアに対して、自社の低価格製品の生産委託を増加してきたことが大きな要因となっています。 またカンボジアは後発開発途上国(※ LDC=Least Developed Country)なので、先進諸国から輸入関税を免除されていることも、カンボジア産の縫製品の輸出拡大を後押ししています。 「観光業」 カンボジアの観光業は2018年に43億5000万ドルの総収益を得ており、前年の36.3億ドルから19.8%の増加を記録しています。 その内訳としては、中国人観光客が最大の供給源とされており、200万人近くの中国人がカンボジアへ訪れているとの報告もあります。 ちなみに2017年における観光業の収益は、前年比13.3%増の36億3000万ドル。外国人旅行者数は560万人で、前年比11.8%の増加した。さらに2020年には年間 750 万人の外国人訪問者数を想定しています。 「農業」 カンボジアの経済財政省によると、国内における農業の成長率は、2003~2007年が7.2%、2008~2012年が4.5%となっており、過去5年間では1%に低下。GDP(国内総生産)における農業比率は、2008~2012年の33.6%から、5年間では27.1%に減少しています。 上記のように、カンボジア経済における農業が占める割合は少しずつ低下しているものの、いまだ25%以上と高い水準にあり、主要産業として位置づけることができます。 「建設業・不動産業」
Creater : Tomomi Ando