マレーシア政府は、投資促進のための新しい枠組みである 「新投資インセンティブ制度を導入することを発表しました。
この制度は、これまでのインセンティブ制度を見直し、国家戦略への貢献度を重視する仕組みに変更することを目的としています。
1. 制度導入のスケジュール
2026年3月:製造業で導入開始
2026年第2四半期:サービス業にも拡大予定
2. 従来制度との違い
これまでの制度では、
「奨励産業」や「奨励製品」に該当するかどうかが税制優遇の判断基準でした。
新制度では、以下のような成果・貢献度に基づく評価方式に変更されます。
評価要素の例は以下の通りとされています。
・高付加価値の雇用創出
・国内企業との連携
・新しい産業クラスター形成
・ESGへの貢献
・経済の高度化への寄与
これらをスコアカード方式(NIAスコアカード)で評価するします。
3. 提供される税制優遇
企業は次のいずれかのインセンティブを申請できる。
① 特別税率(STR:Special Tax Rate)
法人税率を通常より低く設定する。
② 投資税額控除(ITA:Investment Tax Allowance)
設備投資などの資本支出を税務上控除できる。
4. 対象産業
1.電気・電子(E&E)産業
2.化学および化学製品産業
3.医薬品産業
4.医療機器産業
5.航空宇宙産業
6.機械・設備産業
7.自動車産業
8.石油製品・石油化学産業
9.油脂化学および関連製品産業(オレオケミカル)
10.食品製造・食品加工産業
11.木材・紙・家具産業
12.繊維・衣料・履物産業
13.戦略鉱物関連製品産業
14.ゴム製品産業
15.金属製品・金属加工産業
5. 政策の目的
政府の狙いは以下の通りとされています。
戦略産業への投資誘導
高付加価値産業の育成
国際税制(特にグローバルミニマム税)への対応
投資競争力の強化
本日は以上になります。
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