こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの冨士井です。
今回のテーマは、「トランプ再選がメキシコ経済に与える影響」についてです。
【はじめに】
2024年11月5日に行われたアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選しました。
これにより、アメリカと密接な経済的関係を持つメキシコは、通商や移民政策における影響が懸念されています。
以下、トランプ政権の政策がメキシコ経済に与える主要な影響について解説します。
【通商政策の見直しとUSMCA再交渉】
トランプ氏はメキシコからの輸入品、特に自動車に対する関税を引き上げる意向を示しており、
これはメキシコの輸出依存型の経済に大きな打撃を与える可能性があります。
自動車産業がアメリカ市場で競争力を失えば、国内の雇用や生産活動が縮小し、経済全体への波及効果が懸念されます。
さらに、2026年に再交渉予定の米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)も、トランプ政権の下で厳しい条件に変更される可能性があります。
原産地規則の強化など、メキシコ製造業に対する追加コストが増大することで、投資環境が不安定化し、外資誘致の妨げになる恐れがあります。
【移民政策の強化と為替への影響】
トランプ氏は移民政策の強化を掲げ、メキシコとの国境管理を厳格化する意向を示しています。
これにより、アメリカで働くメキシコ人からの送金額が減少し、メキシコ経済への重要な収入源が減少する可能性があります。
特に農村部における家計収入への影響は大きく、地域経済に打撃を与える可能性があります。
また、トランプ氏の当選に伴い、メキシコペソは対ドルで急落しました。
これは投資家がリスクを回避する動きを見せたためと考えられ、メキシコにおける輸入コストの上昇やインフレ圧力を引き起こすリスクがあります。
これに対し、メキシコ中央銀行が金利引き上げなどの対策を迫られることで、経済成長に対する負担が増すことが予想されます。
【終わりに】
今回のトランプ再選は、メキシコ経済に多大な影響をもたらす可能性があります。
メキシコ政府は、米国との貿易依存を軽減するための政策転換や他国との経済連携の強化を進める必要があり、為替やインフレ管理にも注力することが求められます。
トランプ政権下での政策変更が、メキシコ経済の安定にとって大きな試練となるでしょう。