中国習主席は2025年4月15日に12年ぶりにマレーシアを国賓として訪問しました。
今回の訪問は、東南アジア諸国との関係強化を目的とした習主席の地域歴訪の一環であり、マレーシアはその中核的な位置となります。
特に、米国との貿易摩擦が激化する中、中国は地域の安定的なパートナーとしての立場を強調し、
マレーシアとの経済・政治的な結びつきを一層強化する狙いがありました。
習主席はマレーシアのイブラヒム国王およびアンワル・イブラヒム首相と会談し、下記事項で協力合意が交わされました:
- デジタル経済とAI:共同研究所の設立や技術協力の推進。
- インフラ整備:鉄道を含む「一帯一路」構想関連プロジェクトの拡大。
- 農産物輸出:マレーシア産のドリアンやマンゴスチンなどの中国市場への輸出促進。
- 文化交流:儒教とイスラム文明の対話促進、パンダ保護協力、相互ビザ免除の検討。
- 「双園」モデル:マレーシア・中国関丹産業園区(MCKIP)と中国・マレーシア欽州産業園区(CMQIP)の連携強化。
今回の会議はマレーシア・中国の関係を堅持し、アメリカへの牽制が狙いであるかと存じます。
本日は以上になります。
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