マレーシア統計局は19日、2024年4~6月(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)について、見込み値が前年比5.8%増になったと発表しました。特にサービス、製造、農業部門が好調で、1~3月期の4.2%増から伸びが加速しました。
統計局の見込み値に基づくと、4~6月の成長率は、新型コロナウイルス禍からの回復途上だった22年10~12月期以来の高水準になる見通しです。
分野別成長率
- サービス部門: 5.6%増(前期は4.7%増)
- 製造業: 4.7%増(同1.9%増)
- 鉱業: 3.3%増(5.7%増)
- 農業: 7.1%増(1.6%増)
- 建設業: 17.2%増(11.9%増)
鉱業が前期から減速したものの、全分野がプラス成長を示しています。
サービス業は卸売り・小売業、運輸・倉庫、金融・保険の全分野、製造業は非金属鉱物製品、基礎金属・加工金属製品、石油・化学製品・ゴム・プラスチック製品、輸送機器、その他の製造・修理などのサブセクターが好調でした。農業部門の伸びは、パーム油と畜産業がけん引しました。
2024年上半期(1~6月)の成長率は5.0%で、昨年同時期の4.1%を上回りました。
統計局は、マレーシア中央銀行との四半期ごとのGDPの発表前に見込み値を発表しています。第2四半期のGDPは、8月16日に発表される予定です。