バングラデシュの会社法では、会社の“休眠”状態を規定していません。ビジネス環境、会社の業績によって一時的に営業活動を休止する場合でも、会社として遵守しなければならない報告業務や、税務申告等が存在します。以下が、年間の必要なコンプライアンスとなります。
<月次>
- VATの申告(VAT Return)
<四半期>
- バングラデシュ中央銀行に対する投資報告(Foreign Direct Investment Return)
<半期>
- 源泉税申告(Withholding Tax Return)
- 108申告に基づく申告(108 Return)
- 108Aに基づく申告(108A Return)
<年次>
- 法定監査(Statutory Audit)
- 税務申告(Tax Assessment)
- 商業登記所に対する報告(RJSC Return)
- 営業許可証(Trade License Renewal)
休止する場合でも上記のようなコンプライアンスが発生するため、休止期間が長期に及ぶ場合には、会社を一度清算することも考慮に入れる必要があるかもしれません。
会社の清算には最低でも6ヵ月程は、会社の新規設立は3ヵ月程かかります。
また、有事(COVID-19等)の際は、各省庁の営業活動が制限されるため、会社清算の手続きがさらに長期に及ぶ可能性が高いです。
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