タイの日本食レストラン数、調査開始以来初の減少
  
Topic : Economic
Country : Thailand

JETROの調査によると、2025年時点のタイ国内の日本食レストラン数は5,781店舗となり、前年から減少しました。
これは2007年の調査開始以来、初めてのマイナスで、日本食市場が大きな転換点を迎えていることを示しています。

【減少の背景】

日本食はタイで広く定着し、市場はすでに成熟段階に入っています。「日本食」というだけでは差別化が難しくなり、特に高価格帯の居酒屋や焼肉店を中心に閉店が目立ちました。また、原材料費・人件費・家賃の上昇に加え、円安による日本渡航の増加で、タイ国内での高級日本食需要がやや落ち着いたことも影響しています。

一方で、ラーメン店や和風カフェなど専門性の高い業態は比較的堅調で、選別が進んでいる状況です。

【日系企業への影響】

今後は、単純な店舗数拡大ではなく、
・業態の専門化
・価格帯やターゲット層の明確化
・体験価値やブランド力の強化

といった戦略がより重要になります。タイの日本食市場は「縮小」ではなく、成長フェーズから淘汰・再編フェーズへ移行したと見るのが適切でしょう。

今週もお読み頂きありがとうございました!

Creater : 松木 祐里香