米中摩擦と日本の米不足、タイ農産物に広がる「追い風」と「懸念」
  
Topic : Economic
Country : Thailand

2025年4月、タイ商務省は、アメリカの対中貿易政策がタイの農産品輸出に与える影響について分析を発表しました。米国が中国製品に高関税をかける中、タイ産の農産品がその代替として注目されており、輸出拡大のチャンスと見られています。

2024年におけるタイの対米農産物輸出では、ペットフード、米、調理済みのツナ、果物・野菜ジュースが上位を占めました。特に米などは、日本市場でも注目が集まっている品目です。

一方で、タイと中国の両国が生産している農産品――ニンニク、乾燥唐辛子、タマネギ、緑茶など――については、中国からアメリカへの輸出が難しくなった影響で、タイ国内への流入や第三国市場での競合が激しくなることが懸念されています。

こうした事態に備え、タイ政府は、密輸対策や品質・基準の監督強化、FTAの早期締結、知的財産保護の強化など、さまざまな対応策を検討しています。

さらに、日本では2024年の猛暑や減反政策の影響で米が品薄となり、価格が高騰しているのが現状です。これを受けて、消費者が安価な外国産米に目を向けるようになり、タイ米の需要も徐々に高まっています。

ただし、食味や価格への対応を含め、継続的な輸出のためには品質向上や市場ニーズへの対応が今後ますます重要となります。

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参照:https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/05/479ade86858cde5f.html

Creater : Atsuko Ota