タイ国家経済社会開発委員会(NESDC)は2025年2月17日、2024年の実質GDP成長率が前年比2.5%となったと発表しました。 これは前年の2.6%からわずかに減速したものの、堅調な成長を示しています。
生産部門別の動向
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農業部門:前年の2.0%増から1.0%減とマイナス成長に転じました。
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非農業部門:2.9%の増加(前年は2.0%増)を記録しました。特にサービス業が3.9%増と全体を牽引し、運輸・倉庫業が9.0%増、宿泊・飲食サービス業が9.5%増と顕著な伸びを示しました。
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製造業:前年の2.7%減に続き、2024年も0.5%の減少となりました。
需要項目別の動向
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民間消費:4.4%の増加となりましたが、前年の6.9%増と比較すると伸びが鈍化しています。
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総固定資本形成:前年の1.2%増から横ばいの0.0%増となり、公共投資の改善が見られたものの、民間投資の減少が影響しました。
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輸出:7.8%の増加(前年は2.4%増)と大幅に加速しました。財の輸出が4.3%増、サービスの輸出が25.5%増と、特にサービス輸出の伸びが顕著でした。
政策対応と今後の見通し
2025年2月26日、タイ中央銀行は政策金利を0.25%引き下げ、年2.00%としています。
これは緩やかな成長と世界的な貿易リスクへの対応として行われたものです。また、財務大臣のピチャイ・チュンハバジラ氏は、2025年の経済成長率を3.0~3.5%に引き上げることを目指し、観光業の強化や農産物価格の引き下げなどの施策を検討していると述べています。
さらに、4500億バーツ(約133億ドル)の景気刺激策を第2四半期に実施する計画も明らかにされました。
NESDCは、2025年のGDP成長率を2.3~3.3%(中央値2.8%)と予測しており、前回の予測(2024年11月)から変更はありません。
全体として、タイ経済は輸出の増加やサービス業の好調に支えられつつも、民間消費の鈍化や製造業の低迷といった課題に直面しています。
政府と中央銀行は、政策金利の引き下げや大規模な景気刺激策を通じて、2025年の経済成長目標の達成に向けた取り組みを強化することは期待されています。
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参照:https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/02/3d80a84e24140fac.html
参照:https://www.reuters.com/markets/asia/thailand-seeks-ways-boost-growth-30-35-this-year-finance-minister-says-2025-02-27/?utm_source=chatgpt.com