今年度7月初旬ごろに、世界銀行発行した「タイ経済モニター(2024年7月度)」に関して、タイの2024年と2025年のGDP成長率についての記載がありました。現状、それぞれ2023年12月の予測(2024年3.2%、2025年3.1%)からいずれも下方修正をし、2024年度が2.4%、2025年度が2.8%になると予測となりました。
同レポートでは、2024年のタイ経済は持続的な個人消費と観光および下半期からの商品輸出の回復に支えられて、2023年のGDP成長率1.9%から加速が見込まれるとしています。
※2024年のGDP成長率予測では、2024年第4四半期に開始予定のデジタルウォレット政策の効果は組み込んでおらず、実施された場合はさらに成長率を押し上げるとした。
2025年については、引き続き個人消費と観光が牽引役となると見込みとなり、成長のペースは鈍化するものの、観光業は2025年半ばには新型コロナウイルス流行前の水準まで回復すると予測しています。
また、2023年から2030年にかけての潜在成長率は年平均2.7%を見積もっており、高齢化による労働力減少や、生産性の向上が大きく見込まれないことなどから、これまでの潜在成長率から0.5ポイント低下するとした。
なお、同レポートでは、タイ全体の成長の原動力となる首都バンコクの成長に停滞の兆しが見られる一方で、バンコクを除く人口10万人以上の二次都市では1人当たりGDP成長率がバンコクの15倍近くになっているため、長期的には、二次都市が同国の生産性をより高めて経済成長に拍車をかけ、国際競争力を強化する可能性を秘めていることを強調した結果となりました。
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