バングラデシュはイスラム教の国であるため、国民全体に占めるムスリムの割合が多く一部地域を除きほとんどの企業では従業員の大半がムスリムということになります。
ムスリムの5行のうち一つにラマダン(断食)が年に一度約1か月間行われます。これは日の出から日の入りまで飲まず食わずの状態が1か月間続くことを意味します。
当然、日中の作業効率は下がるためほとんどの企業で就業時間を変更しています。例えば、政府機関ではだいたい10:00-15:00までで昼休憩は30分なので4時間半ほどしか働きません。
民間企業や工場では、開始時間を早め全体の就業時間を減らすところが多いです。法律で定められているわけではありませんが、慣習に従うのが良いと言えます。
なお、就業時間短縮による減給は行われません。
また、ラマダン終了後には長期休暇があり、その際に企業は賞与を支給する義務があるため十分な資金を準備する必要があります。