2025年末、タイ王国とカンボジア王国は、両国間で続いた国境紛争をめぐり、即時停戦で合意したことを共同声明で発表しました。国境地帯ではこれまで深刻な軍事衝突が断続的に発生してきましたが、停戦合意後は徐々に戦闘行為を停止する動きが進んでいます。
■ 背景 — 2025年の国境危機
タイとカンボジアの国境では2025年にかけて一連の衝突が発生し、複数の停戦合意と再衝突を繰り返す危機的な状況となりました。これには、土地の領有権問題、旧地雷の爆発事故などが複雑に絡んでいます。10月にはマレーシア・クアラルンプールで和平合意(Kuala Lumpur Peace Accord)が署名され、一時的な停戦が成立しましたが、その後の地雷事故などを契機に緊張が再燃した経緯があります。
今回発表された即時停戦合意は、こうした繰り返される対立を受けて両国が再び平和的な道を模索する動きの一環です。
■ 合意内容 — 即時停戦と実施状況
両国の国防当局による共同声明では、武力行使の停止とともに、停戦を順次実行していくことで合意しました。これには以下のような措置が含まれています:
-
両軍による攻撃の即時停止
-
戦闘行為の段階的な停止(完全停戦に向けた実施)
-
人道支援や民間人の安全確保の促進
中国外務省は、この停戦合意が**「徐々に実行されている」**と発表し、両国が再び衝突を避け、平和的な対話に向けた歩みを進めているとの見方を示しました。また、停戦の一環として、タイ側はカンボジア兵18人を返還するなど、信頼醸成につながる動きも報告されています。
■ 直近の停戦違反報告も
ただし、停戦合意成立後も完全な安定には至っておらず、停戦発効約10日後に銃撃が発生し、タイ兵1人が負傷したとの報告もあります。カンボジア側はこれを「作戦上の誤射」と説明しており、大規模な再衝突には発展していないものの、依然として緊張感は残っています。
タイとカンボジアは、2025年末に発表された共同声明で即時停戦合意に達し、その実施が段階的に進められています。
ただし、完全な平和実現には時間と協調が必要であり、国際社会の支援と地域の安定化に向けた協力が今後も重要です。