タイ観光スポーツ省は、2025年5月1日から外国人旅行者に対し、オンライン形式の入国カード「TM6フォーム」の提出を義務付けると発表しました。
従来の紙ベースの手続きを廃止し、デジタル化することで入国手続きの簡略化と効率化を図ります。
TM6フォームには、氏名、パスポート番号、入国目的、滞在先住所などの情報が含まれ、観光客の管理や安全対策に活用される予定です。
同省によると、オンライン化の目的は観光客の追跡や安全性の向上であり、1月中には関係機関との説明会を開催し、システムのデモや運用調整を行う予定であるとしています。背景には、中国人俳優のミャンマーでの拉致事件があり、政府は外国人の入国管理を強化する方針を示している一方で、2024年の外国人旅行者増加に貢献したとして、政府は一時的なTM6撤廃の政策を評価していました。
また、タイ政府は予定していた外国人向け入国料金300バーツ(約1,200円)の導入について、オンラインTM6の運用安定化まで見送る可能性が高いと述べました。システムの完全な運用までには数カ月から1年程度かかる見通しであり、観光客の事前登録制度である「電子渡航認証」などの新たな入国手続き案も延期の可能性があります。
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