タイのペートンタン首相(Pita Limjaroenrat)は、2025年8月29日にタイ憲法裁判所から倫理規定違反により失職するとの判決を受けました。
ぺートンタン氏はタイ史上最年少の首相として注目されましたが、就任からわずか1年での辞任となりました。
【失職の背景】
問題となったのは、ペートンタン氏が2025年6月15日にカンボジアのフン・セン首相と行った電話会談です。会話内容が流出し、ペートンタン氏がタイ軍高官を批判し、カンボジア側に過度にへりくだった態度を取っていたことが明らかになりました。これにより、国家の利益よりも個人的な関係を優先したと判断され、憲法裁は倫理規定違反と認定しました。
【政局への影響】
ペートンタン氏が所属する最大与党「タイ貢献党(Move Forward Party)」は、連立政権の維持を目指していますが、影響力が低下し、次期首相の選出には時間を要する可能性があるとされています。
暫定的にプムタム副首相が政権を率いることとなりますが、議会での新首相選出手続きは長期化する見込みとのことです。
次期首相候補としては、現在、プラユット元首相、アヌティン前副首相、チャイカセム元法相などが挙げられていますが、タイの政治は再び不安定な局面を迎えており、今後の展開に注目が集まっています。
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