先日のwiki newsでお話させて頂いた、セター前首相の解任に関して、先週8月16日タクシン・チナワット元首相の次女で、最大与党・タイ貢献党の党首であるペートンタン・チナワット氏が第31代首相に選出されました。

画像引用元:THE JAPAN TIMES
今回、新首相を選出した背景は、4月の内閣改造で、セター・タビシン前首相が、贈賄による法定侮辱罪で実刑歴のあるピチット・チュエンバン氏を首相府相に任命したことが、憲法の倫理規定違反だとして、40人の元上院議員が憲法裁判所に訴えが発生。8月14日、本件について憲法裁判所は、判事5対4でセター氏の倫理規定違反を認め、首相の解任命令を発令、同日セター前首相の解任が実施されました。
8月16日の首相選出投票では、ペートンタン氏が下院議員の493票のうち319票の賛成を獲得し、首相選出に必要な過半数(247票)を上回る一方で、145人が反対、27人が棄権、2人が欠席という結果になりました。
ペートンタン氏は、歴代最年少37歳での就任となり、女性としては、おばのインラック元首相に次いでタイで2人目となります。一部政治経験の浅さに対する指摘や、前首相の解職を巡り貢献党と連立を組む親軍派の溝が深まる中、今後のかじ取りが注目されることとなりそうです。
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