シンガポールでは、会計年度の翌暦年11月末までに、その年の分の法人税申告を行う必要があります。例えば、12月末が期末の会社であれば、2024会計年度分は、2025年の11月末までに行えばよいので、ある程度スケジュール的に余裕があります。(厳密には、それに加えて期末3か月以内に、ECI(見込み所得の申告)も必要なことが多いですが、ここでは省略します。)
そのため、この申告業務までは、ある程度ちゃんとしているTax Agentに依頼すれば、期限内に済ませられることが多いです。ですが、申告が完了したことで安心して、納税が遅れてしまうことが多々あります。納税は、申告が通常1~2週間ほどで発行されるNOA(課税通知)を受取り、それを基に支払いを行います。(勿論、NOA上税額が0であれば、その年度については何も支払う必要はありません。)NOAの受領方法は、紙ベースとデジタルベースでTax Portal内で受け取る方法の2通りがあります。紙ベースの場合、登録住所での受領が支払期限ギリギリになってしまうことや、受け取った書類をご処分してしまい、支払いが漏れる、もしくは遅れてしまうリスクがあります。デジタルベースの場合、必ずIRAS Tax PortalでNOAが届いた際に、メールやSNS等で通知が来るように設定をしておかなければ、受領しているのに気づかず、これまた支払いが漏れてしまう可能性があります。申告をTax Agentに依頼している場合、少なくともTax AgentはPortal内には入れますが、あくまでTax Agentは「申告」までを業務の責任範囲とすることが多く、かなり気が利くAgentでなければ、何もいわなくともNOAの受領があった際に共有してくれるということはないでしょう。できれば、デジタルでNOAを受け取る形として、受領した際にタイムリーに分かるようにしかるべき設定をしておく必要があります。また、GIRO(銀行口座からの自動引き落とし)を設定しておけば、より安心です。(IRASの承認が降りれば、分割払い等も利用可能です。)
今回は以上です。
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