チーフアカウンタントとは
ベトナムにおいて、全ての外国企業が留意しなければならないのが「チーフアカウンタント」(会計主任)と呼ばれる役職です。チーフアカウンタントとはベトナムにおける経理部門における資格であり、会社に必ず1名以上の資格保有者を採用し、チーフアカウンタントの役職に任命しなければなりません。しかし、設立1年目はその任命は免除されており、2年目以降に採用すれば問題ありません。なので設立してすぐは、そこまで焦る必要がないといえるでしょう。
*資格のレベルは??
このチーフアカウンタントと呼ばれる役職、法律上、外国企業には最低1名の採用・任命が定められていますが、実際のところこの資格がどのくらいのレベルなのか気になるところではあります。
実はこの資格の取得、難易度は低く、条件を満たしていれば比較的容易に取得可能となっております。経済学部などの会計に関する大学や専門学校を卒業し、最低2年以上の会計の実務経験を持っていることが条件で、これを満たしていれば、資格試験の受験資格を有していることになります。さらに、試験の合格ラインは正答率50%以上で万が一失敗しても再受験は可能で、受験回数に制限はございません。
よくこの資格は、日本の簿記と比較されます。経理的な知識の部分では類似していますが、大きく異なる点は実務経験があるかないかです。またチーフアカウンタントの役割も簿記に比べてかなり広いといえるでしょう。例えば、支払いの承認、決算書類の作成と管理、銀行口座の開設などにはチーフアカウンタントの署名が必要となります。資格取得の難易度は低いが、チーフアカウンタントは企業の会計に関する責任は大きいといえるでしょう。
*チーフアカウンタントの委任とは??
外国企業が最低1名のチーフアカウンタントの任命が必須であると述べてきましたが、実はこの役職に関して“名義貸し”という形で外部に委託することが可能です。会計法56条では、正規のライセンスを有した会計事務所の会計公認士から名義を借りて、自社のチーフアカウンタントとして任命することが認められています。そのため正式にチーフアカウンタントを採用する必要はないので、設立してすぐの企業様だと、ベトナムの会計知識に関してあまり熟知しておらず、チーフアカウンタントの採用の際に、本当に実力があるのかどうかといった不安がある場合などは、数年は外部で委託するケースもかなり見受けられます。
弊社でも、チーフアカウンタントの登録から月額での名義貸し業務を行っております。もし何かございましたら、お問い合わせいただければと思います。