携帯電話の「中央登録制度(CEIR)」が導入へ
  
Topic : Legal
Country : Myanmar

2026年3月、ミャンマー政府は携帯電話の管理を強化する新しい制度「CEIR(Central Equipment Identity Register)」の導入を発表しました。
この制度により、2026年4月1日以降、登録されていない携帯電話はミャンマー国内の通信ネットワークで使用できなくなる可能性があります。

今回は、この新制度の概要と実務的なポイントを整理して解説します。


IMEIとは?

IMEI(International Mobile Equipment Identity)とは、携帯電話に付与されている14〜17桁の固有番号です。
スマートフォンの「個体番号」のようなもので、次の方法で確認できます。

*#06#

この番号は端末のハードウェアに埋め込まれており、SIMカードを入れ替えても変わりません。
そのため、警察や通信会社はIMEIを利用して端末の追跡を行うことが可能です。


CEIR制度とは

CEIR(Central Equipment Identity Register)は、携帯電話のIMEI番号を中央データベースで管理する制度です。

すでに以下の国などで導入されています。

  • インド

  • イギリス

  • トルコ

  • ケニア

  • オーストラリア

  • ウズベキスタン など

主な目的は次のとおりです。

  • 盗難スマートフォンの利用防止

  • ブラックマーケット端末の排除

  • 適切な税金徴収

そして2026年3月、ミャンマーでもこの制度が正式に導入されることになりました。


2026年4月1日からのルール

ミャンマーでは次の通信会社がCEIR制度に基づいて端末を管理します。

  • MPT

  • ATOM

  • U9

  • Mytel

2026年4月1日以降、CEIRのホワイトリストに登録されていないIMEIの携帯電話は通信ネットワークからブロックされる予定です。


現在使っている携帯電話はどうなる?

現在ミャンマーで使用している携帯電話については、特別措置があります。

2026年3月31日までに一度でも電源を入れ、SIMカードを挿入して通信した端末は、自動的にホワイトリストに登録されます。

つまり、

  • すでに使っているスマートフォン

  • SIMが入っていて通信している端末

であれば、特別な手続きや税金は基本的に不要です。


新しく携帯電話を輸入する場合

携帯電話を輸入する企業は、

  • 規定に従って輸入手続きを行う

  • IMEI登録のための税金を支払う

ことで、CEIRのホワイトリストに登録されます。

これは正規輸入ルートの保護という意味合いもあります。


外国人や旅行者のスマートフォン

海外からミャンマーに入国する場合、自分のスマートフォンは

30日間は登録なしで使用可能

です。

ただし、30日以上使用する場合は

  • IMEI登録

  • 税金および罰金の支払い

が必要になります。


登録されていない場合の対応

もし端末が自動登録されなかった場合、次の方法で登録できます。

オンライン登録

CEIR公式サイト
https://www.ceir.gov.mm

IMEI番号を入力し、税金や罰金を支払うことでホワイトリストに追加されます。

オフライン登録

次の窓口でも手続き可能です。

  • Internal Revenue Department(税務局)

  • Customs Department(税関)


SIMカード登録も強化

今回の制度では、端末だけでなくSIMカードの管理も強化されます。

以下の場合にはSIMカードの登録または再登録が必須になります。

  • SIMカードの販売

  • 再販売

  • 譲渡

通信犯罪対策の一環として、利用者情報の管理がより厳格になります。


まとめ

今回の制度導入のポイントは次のとおりです。

  • 2026年4月1日からCEIR制度開始

  • IMEI未登録のスマートフォンは通信できない可能性

  • 既存端末は2026年3月31日までにSIMを入れて起動すれば自動登録

  • 外国人のスマートフォンは30日間使用可能

  • 新規輸入端末は税金支払い後に登録

ミャンマーでは今後、スマートフォンの管理と課税がより厳格になると考えられます。

企業のIT機器管理や、外国人駐在員のスマートフォン利用にも影響が出る可能性があるため、早めに確認しておくことをおすすめします。

Creater : 晃 渡辺