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本日は、「バングラデシュ総選挙に向けた動向・注意点」についてです。
- 概要
バングラデシュでは 2026年2月12日(木)に総選挙および国民投票(憲法改正を問う国民投票)が実施される予定 です。選挙運動は1月22日からすでに始まっており、2月10日が選挙運動の終了日になります。
1月26日現在、バングラデシュ国内で大きな混乱を招く騒動や治安の悪化は起こっていません。ですが、過去の選挙期間中にはデモの激化や突発的な暴力事件等により多くの死傷者が出ております。今回の選挙期間でそのような事件が起こるかは不透明であるため、安全第一の行動が必要です。
- 祝日
選挙に先立ち、バングラデシュ人民共和国政府行政省(Ministry of Public Administration)は、選挙日の2月12日(木)と前日の11日(水)は公的・民間を問わずすべての機関において、休日とすることを発表しました。
また、工業地域で従事する労働者に限り2月10日(火)も祝日になることも発表されています。
以下が、祝日追加の目的として挙げられます。
- 投票参加の促進:首都ダッカや工業都市に滞在する有権者が、選挙権のある地域(故郷等)に戻って投票できるよう時間を確保する。
- 治安管理の強化:選挙前日の治安を管理し、不測の事態に備える。
- 労働者の移動支援:特に工業地帯の労働者が混雑する中での移動を分散し、円滑な社会活動を維持する。
- 日本人・日系企業への注意事項
(1)生活インフラ・日常行動に関する注意点
選挙期間中および前後においては、社会情勢の変化に伴い、日常生活に影響が及ぶ可能性があるため、以下の点に留意することが推奨されます。
1. 通信規制が一時的に実施される可能性
2. 公共交通機関の運休や運行制限
3. スーパーマーケット等の営業時間変更や品薄
これらに備え、生活必需品の事前確保や、不要不急の外出を控えるなど、日常生活面でも余裕を持った対応が望まれます。
(2)企業向け:選挙期間中の運営
日系企業においては、選挙期間中の不測の事態に備え、簡易的であってもBCP(事業継続計画)の再確認を行うことが重要です。
具体的には、以下の点を事前に整理・共有しておくことが望まれます。
1. 在宅勤務や時差出勤への切り替え基準
2. 緊急時の社内連絡網・安否確認方法の再確認
3. 従業員および帯同家族の安全確保を最優先とする方針の明確化
また、外務省は海外安全ホームページでバングラデシュの危険情報を出しており、選挙に関連して次のような注意点を挙げています。*1
1 本年2月12日に予定されている総選挙に向けて、政治集会やデモが活発化し、破壊活動や衝突等に発展性する可能性があります。これまでのところ、立候補者への白昼銃撃、主要紙本社への襲撃、粗製爆弾の爆発、車両放火等の事案は散発しているものの、これらが大規模な混乱に発展するまでには至っておりませんが、特に1月22日の選挙キャンペーン期間開始以降は、混乱や衝突がエスカレートする可能性も排除されません。また、総選挙が実施された後も、選挙結果に不満を有する政治勢力の動向を含め、治安上のリスクを注視する必要があります。
2 在留邦人及び旅行者の皆様におかれましては、報道等により最新情報を入手するとともに、不測の事態に巻き込まれないよう、普段から、移動手段、行動範囲、時間帯等を十分考慮した行動を心がけてください。また、万が一、デモや暴動などの異常事態に遭遇した場合は、直ちにその場を離れ、自らの安全を確保した上で、大使館まで御一報ください。
3 なお、当館では、年末から年明けにかけて、外務省海外安全ホームページの(1)「危険情報」(注:危険レベルは継続)(12月26日付け更新)、(2)「安全対策基礎データ」(1月14日付け更新)、(3)「安全の手引き」(1月付け更新)の3点の資料の内容を更新いたしました。外務省海外安全ホームページの下記のリンクから閲覧可能ですので、適宜参照願います。
【外務省海外安全ホームページ(バングラデシュ情報)】
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_012.html#ad-image-0
参考文書
*1 出典:外務省 海外安全ホームページ (https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=161849)
今回は「バングラデシュ総選挙に向けた動向・注意点」について解説しました。
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※本記事は、バングラデシュに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。