メキシコでは外貨建の金銭債権債務を保有している場合、毎月の月末残高をメキシコ中央銀行発表のレートを用いてメキシコペソへ換算して、未実現為替差損益を認識・計上する必要があります。
この未実現為替差損益は実際の税金計算にも影響を与えるため、外貨建の資産負債を多く保有している企業は、為替の変動にも注意を払わなくてはなりません。
さて、“未”実現為替差損益が存在するということは、当たり前ですが、実現為替損益というものが存在します。
では、両社の違いにはどんなものであり、その関係性はどうなっているのでしょうか。
先ず、ここでいう実現・未実現とは“取引”が実際に行われた(完了した)か否か、ということを指します。
例えば、売掛金という科目に関して言えば、「売掛金の発生(売上計上))」と「売掛金の回収」時点が実際に取引を実施した時点ということであり、それぞれの時点における外貨を自国通貨(メキシコで言えばメキシコペソ)に換算した時の差額が実現為替損益になります。
一方で、未実現為替損益とは、上記のような取引が完了していない(売掛金であれば回収が終わっていない)段階ではあるが、自国通貨への換算を行い、その時点と発生時の差を認識することで生じる為替の差損益です。
最終的には、為替損益は実現為替差損のみ(発生時と回収時の差)が残ることにはなりますが、一時的には未実現為替差損益も税金の計算に影響を与えてしまうという点においてメキシコでは未実現であっても、無視できない存在となっています。
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