シンガポール人、及びシンガポールの永住権保持者のみ対象となる、中央積立基金制度CPFですが、2023年9月より一部の拠出率および、計算原資となる
賃金の上限に変更が加わることが、2023年の予算案にて発表されました。今回は、変化が発生する箇所についてまとめております。
1.CPF Ordinary Wage (OW) の上限の底上げ
CPFの拠出の対象となるOWの上限は2023年6月現在はSGD6,000となっていますが、2026年までに段階的にSGD8,000にまで底上げされることが
既に発表されています。2023年9月にはまず、SGD6,300へとSGD300引き上げられることとなります。
| |
CPF OW 上限 |
CPF対象年間給与上限 |
| From 1 Jan 2016 to 31 Aug 2023 |
$6,000 |
$8,000 (+$600) |
| From 1 Sep to 31 Dec 2023 |
$6,300 (+$300) |
|
| From 1 Jan to 31 Dec 2024 |
$6,800 (+$500) |
|
| From 1 Jan to 31 Dec 2025 |
$7,400 (+$600) |
|
| From 1 Jan 2026 |
$8,000 (+$600) |
|
2.シニアワーカーの拠出率の見直し
CPFの拠出は、従業員の年齢により、従業員、雇用者それぞれの拠出率が定められています。
まず、現状の拠出率のテーブルを見てみましょう。
| 年齢 |
雇用者負担率(%) |
従業員負担率(%) |
全体(%) |
| 55 歳以下 |
17 |
20 |
37 |
| 56~60歳 |
14.5 |
15 |
29.5 |
| 61~65歳 |
11 |
9.5 |
20.5 |
| 66~70歳 |
8.5 |
7 |
15.5 |
| 71歳以上 |
7.5 |
5 |
12.5 |
~2023年9月からどこが変わるか~
このうち、56歳以降のワーカーについては、従業員、雇用者共に負担率が1%ずつ上昇します。
シンガポールではシニア層の就業継続を支援しており、退職後の彼らの貯蓄の助けとするための施策といえます。
該当する年齢のローカルスタッフ、永住権保持者を雇用している企業は、拠出率の変更に注意が必要です。
今回は以上となります。