シンガポールでは近年、子育て支援とワークライフバランス推進の一環として育児休暇制度の拡充が進められています。特に2026年4月1日以降、両親が利用できる休暇制度がさらに強化される予定です。
父親の育児休暇(Government-Paid Paternity Leave)は、2025年4月より4週間の取得が可能となっており、従業員から申請があった場合には雇用主が付与しなければならない法定休暇です。
今回の改正で注目されるのが、両親共有育児休暇(Shared Parental Leave:SPL)の拡充です。現行では合計6週間ですが、2026年4月1日以降に出生した子どもを対象に合計10週間へ拡大される予定です。
改正前後の違いは以下のとおりです。
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区分
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2026年4月1日まで
(現行)
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2026年4月1日以降
(改正後)
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母親の出産休暇
(Maternity Leave)
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16週間(変更なし)
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16週間(変更なし)
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父親の育児休暇
(Paternity Leave)
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4週間
(2025年4月より適用済)
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4週間(継続)
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両親共有育児休暇(SPL)
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合計6週間
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合計10週間に拡大
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育児休暇合計
(両親合計)
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26週間(16+4+6)
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30週間(16+4+10)
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SPL取得期限
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出生後12か月以内
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出生後12か月以内
(継続)
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SPLは出生後12か月以内に取得する必要があり、この期間は子どもの出生日を起算日として計算されます。育児休暇制度の拡充により、企業側には代替要員確保や業務引継ぎなど労務管理面での準備がより重要となります。
参考文書
Ministry of Manpower
https://www.mom.gov.sg/employment-practices/leave/shared-parental-leave?utm_source=chatgpt.com
https://ask.gov.sg/msf/questions/cmiqubvo1001nso9di1hhhp6e?utm_source=chatgpt.com
今回は「育児休暇制度の最新動向(2026年4月改正)」について解説しました。
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※本記事は、シンガポールに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。