まず、どのような有価証券を購入すればいいのか。
これについても「SEC MEMORANDUM CIRCULAR NO. _17_ Series of 2019」のSection6において定められております。
※原文が気になる方はこちらから
http://www.sec.gov.ph/public-information-2/sec-issuances/securities-and-exchange-commission-memorandum-circulars/by-year/
<受理可能な有価証券>
基本的には、政府が発行する債券、または条件を満たしている企業の株式が認められています。
- 政府または政府機関の傘下にある企業が発行する公社債、Tresury Billなど
- 下記条件を満たしている企業の株式
- 1987年Omnibus Investment Code(Executive Order No. 226 )に基づいて正式に登記されている外資企業の株式
- SECに登記されている内資企業の株式
- フィリピン保険省の監督および規制下にある内資保険会社の株式
- フィリピン中央銀行(BSP)によって認可されている銀行の株式
一方で、現金や、定期預金、その他金融派生商品などは認められておりません。
<預託手続>
有価証券の提出および受理手続では、以下の手順に従います。
- 支店の居住代理人、またはその他正式に認可された(委任状などのある)代理人の署名がされた申請用紙をSECに提出
- 保証金の額の1%の1/10(つまり1%。原文にこのようなややこしい言い回しの記載があるため、念のためそのまま紹介しています)に相当する額の手数料支払い。
(ただし、年間で1万ペソ以上、5万ペソ未満)
- SECによる審査。
(有価証券の市場価格などガイドラインに則っているか)
- SECからの預託金受領証の発行
大まかですが、以上のような流れになります。
さて、ここまでご覧いただいた皆様は、「この預託金って返ってくるの?」と思われているかもしれません。
ご安心ください。もちろん、これらの預託金はSECより必ず返還されます。
それらについて、次回は紹介していきたいと思います。
この記事に対するご質問・その他フィリピンに関する情報へのご質問等がございましたらお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。