ミャンマーで携帯電話が一般的になってもうすぐ10年になりますが、既にコロナ前からNRCやパスポートなど、身分証の情報を登録して利用者登録を行う体制になっています。
現実には、まだSIMカードの闇販売は行われており、利用者がいなくなったSIMカードや携帯電話がSIMカードさら譲渡された際に、利用者登録の変更を行わないケースはまだまだあります。
2023年9月25日、輸送通信省(Ministry of Transport and Communications)は、声明を発行して体制の強化を呼びかけ、登録を行うことなくSIMカードを販売したり、SIMカードの所有者移転の際再登録を行わない場合、罰則として6か月までの禁錮や罰金が科されると連絡しました。
今後は、SIMカードを購入する際、その場で身分証登録が行われるか、注意したうえで、個人でSIMカードを譲渡する際も、専門店で所有者の変更を行ってもらうように、利用者側も注意が必要です。
なお、ミャンマーでは現在までほぼすべてのSIMカードがプリペイドカードですが、身分証の登録を行った後は、SIMカードが紛失したような場合には、身分証を見せることで、同じ番号でSIMカードの再発行を行う(同時に、紛失したSIMカードは無効にする)ことができるなど、他国の月額契約同様、ある程度機能しています。