中央銀行からの通達で、２０２３年７月末より、MMK20,000札が新たに発行されることになりました。

これまでミャンマーの通貨は、ほぼ流通が止まってしまっているMMK50未満の紙幣を除くと以下の紙幣が流通していました：

・MMK50

・MMK100

・MMK200

・MMK500

・MMK1,000

・MMK5,000

・MMK10,000

しかし、現在の通貨価値では、中央銀行のレートであっても、最大紙幣のMMK10,000でも日本円でJPY650程度の価値となっており、高額な取引では大量の紙幣を受け渡す必要があります。

今回、MMK20,000が発行されることになれば、この状況が幾分か改善されるものと考えられますが、一方ではMMK100,000札が出てもその価値はUSD50以下という状況があり、通貨の価値が著しく低下していることで、一部の通貨を使用不能とする通貨切り下げ、いわゆるデノミネーションが実施される懸念が継続しています。