2024年5月30日以降、ミャンマーのヤンゴン市内でVPN(Virtual Private Network)への接続が困難な状況が続いています。この背景には、2021年2月のクーデター以降、国軍による情報統制が強化されていることがあります。特に、FacebookやWhatsApp、Instagram、X(旧Twitter)といったアメリカ系SNSへのアクセスが制限されており、多くのユーザーがVPNを利用してこれらのサービスにアクセスしていました。
1.VPN利用の現状
VPNは、インターネット上で他国のサーバーを経由することで、地域制限を回避し、自由に情報にアクセスするためのツールです。しかし、ヤンゴンでは国軍が情報封鎖を強化する中で、これらVPNサービスが一つまた一つと利用できなくなってきています。もちろん、すべてのVPNが使用不能になっているわけではなく、固定回線下で一部の回線に接続することで、引き続きオンラインサービスを利用できるケースもあります。
2.法的背景と今後の展開
ミャンマー軍事政権は、VPNの利用禁止を強化すべく法令化を進めており、違反した場合には懲役刑が科すというような内容も含まれています。こうした動きは、情報統制を強化する一方、反軍事政権分子の動きをとらえ、容易に拘束できる体制を確立する意図があると考えられます。具体的な制限の範囲や期間については明確になっていませんが、国際的な批判や圧力も出て来ています。
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今回は「ミャンマーでのVPN利用制限」について解説しました。
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※本記事は、ミャンマーに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。