■今回の通達の目的は「労働職業訓練省(MLVT)による全企業に対する労務監査」になります。
全企業が対象となっており、政府がカンボジアにおける労働環境の実態を把握する目的がございます。
2022年5月27日に、MLVTより、専用のオンラインシステムを通じて
労働監査に関する自己申告制度の施行に関する通達22号が発表されました。
今回の通達により、全ての企業が今月の2022年6月以降、
毎年6月末と12月末の年に2回、専用のオンラインシステムを通じて、
31項目の労働環境・条件に関する自己申告を行わなければなりません。
また、今回の通達によると、入力した項目について違反がある場合や、
自己申告が行われない場合には、罰金や罰則の対象となる旨が規定されております。
今回の31項目における主な項目は以下の通りです。
・就業規則の登録・掲示
・最低賃金規制の遵守
・年功補償金の支払い
・時間外手当の支払い
・勤務時間上限の遵守
・外国人労働許可の取得
・カンボジア人労働許可及び雇用票の取得
・労働安全・労働衛生に関する項目
・NSSFへの登録
・社会保険料の支払い
・労働者代表の選出