ベトナムの外資規制について
ベトナムは2007年の世界貿易機構(WTO)への加盟を皮切りに、旧外国投資法に代わって、共通投資法と統一企業法が施行されました。これにより外資参入が規制されていた多くの業種に対する投資規制が、段階的ではありますが徐々に解除されています。しかし2024年現在でも大きく分けて4つの分野で規制と制限が残っています。
1,投資禁止分野・条件付投資分野の規制
投資禁止分野では投資自体ができません。条件付投資分野では投資の際に投資審査手続きが必要であり、この審査と許可の取得がかなり困難であるといわれています。
2,出資比率による規制
WTO加盟により多くの分野で市場開放が発表されました。これらのそれぞれの分野で外資による出資比率が定められています。
3,資本金による規制
外国企業がベトナムに会社を設立する際の資本金は原則自由に設定できます。しかしここでも分野によって規制があります。
4,その他の規制です。ここには、外国企業の土地所有に関する規制や外国企業の借入に関する規制が含まれます。
今回は4つの分野の規制と制限を紹介しました。今後の記事ではこの4つの分野についてより詳しく紹介していきます。