バングラデシュ投資開発庁(BIDA)は、外国人投資家や駐在員の就労許可取得に不可欠な「セキュリティクリアランス」の手続きを、9月中旬までにBIDAのオンライン・ワンストップ・サービス(OSS)ポータルを通じて完全にデジタル化すると発表しました。
これにより、手続きの透明性、効率性、予測可能性が大幅に向上することが期待されます。
主な変更点は以下の通りです。
- 申請書類の簡素化: BIDAが定める基準に沿って、必要書類が合理化されます。
- 迅速な手続き: すべての必要書類が揃った申請について、21営業日以内にセキュリティクリアランスが完了しない場合、「異議なし」とみなされ、ビザが延長されます。
- データ連携の強化: 各関係機関(入国管理局、治安機関など)との間で、外国人の入国や滞在状況を共有するための相互運用可能なデータベースの構築も計画されています。
このデジタル化は、投資環境の改善に向けた重要な一歩であり、関係機関との連携を密にしながら、年内にはさらに就労許可やビザに関する改革を進めていく方針です。
この改革は、特に21営業日ルールによって、手続きの不確実性が大幅に減り、ビジネスの計画を立てやすくなるメリットがあります。今後の動向にはご注目ください。
参考文書(あれば)
BSS NEWS 「Govt moves to fully digitize 'security clearance' via BIDA's OSS portal」
https://www.bssnews.net/business/307963
今回は「「セキュリティクリアランス」手続きがデジタル化へ」について解説しました。
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※本記事は、バングラデシュに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。