タイBOI、太陽光パネル設置を投資優遇対象から除外 — 2025年7月より適用
2025年6月5日、タイ投資委員会(BOI)は、再生可能エネルギー関連の投資奨励措置を一部見直し、太陽光パネルの設置を対象外とする方針を発表しました。新規申請については2025年7月1日以降の提出分から適用されます。
これまで太陽光パネルの設置は、「生産効率向上プログラム(スマート&サステナブル化)」の一環として、最大3年間の法人所得税免除などの恩典が認められていました。今回の見直しにより、同措置の対象外となります。
BOIは、世界的な供給過剰や貿易リスクへの対応の一環と説明しており、他にも一部分野で優遇除外措置を導入しています。一方で、中小企業支援や住宅向け太陽光導入や、別途進んでいる住宅用太陽光の設置促進法案では許認可の通知化や低金利融資、一元窓口設置などの促進策が継続される見込みです。
影響が懸念されるのは、カーボンニュートラル対応として太陽光導入を計画していた在タイ日系企業。今後はBOI恩典を活用せずに進める形となるため、再検討が必要です。
BOI東京事務所も注意喚起を行っており、企業側には申請タイミングと適用範囲の確認が求められます。
参照:
JETRO https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/06/070ab48a3351dcd0.html