タイ商務省は、2025年1~3月における外資規制業種への参入認可状況を発表しました。
うち認可を受けた外国企業は272社で、前年同期比52.8%の増加となりました。
(内訳:外国人事業ライセンス(FBL)67社、外国人事業証明書(FBC)205社)
外国人事業ライセンス(FBL)とは、外国企業がタイ商務省に対して直接申請し、外資規制対象事業を行うために取得する許可です。BOIなどの投資奨励を受けていない場合に必要となります。
外国人事業証明書(FBC)とは、外国企業がBOIなどの政府機関から投資奨励を受けたうえで、外資規制対象事業を行う際に、商務省へ届け出て取得する証明書です。
国・地域別では、日本が約159億バーツ・57社で金額・社数ともに首位を占めました。次いで、米国、中国、シンガポール、香港の順となっています。
主な認可事業としては、日本では部品調達、EV充電ステーション、受託製造などが挙げられます。
なお、近年では委託生産を行う日系の独資製造業を対象に、タイ経済警察による突然の事情聴取や召喚状の送付が見られるケースも報告されており、法的な認可取得とあわせて、運用面での法令遵守にも十分な注意が必要です。
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参照:https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/05/156e8bcd5323a10f.html
:日系製造業をターゲットにした取り締まりの強化