12月はDOLEの労働検査実施を一時的に停止
  
Topic : Labor
Country : Philippines

 フィリピン労働局のDOLEは、12月のすべての労働検査活動を一時停止し、その年の保留中のすべての労働基準案件への対応と、2023年の検査プログラムの準備に専念するとしました。

 DOLEの労働検査は、ランダムに事前予告なく企業にDOLEスタッフが労働法やコンプライアンス事項の遵守をしているか確かめる抜き打ちテストのようなものです。万が一、この際に労働法や会社法に関する違反が発覚した場合は、罰金等の処罰が科せられる可能性もあります。

 特に、製造業等の工場の場合は安全面での検査が厳しく行われる傾向にあります。 

 

 行政命令No. 342, Series of 2022でビエンベニド E. ラゲスマ労働長官は、12月1日から、それぞれの地域でのすべての労働検査活動を一時的に停止するよう、すべてのDOLE地域統括官に指示しました。ただし、苦情検査や労働安全衛生(OSH)基準、ボイラー、圧力容器、機械的および電気配線設備の検査などの技術安全検査の調査等については、今回の一時停止の対象範囲から免除され、引き続き行われます。

 

 また、来年の検査活動の再開に備えて、すべてのDOLE地域統括官は、2023年総局に含めることが推奨されている労働検査官のリストを提出するように指示されています。定期検査の実施は、2023年の労働監督官総局の交付時に再開されます。

 

 10月31日の時点で、合計74,945の事業所がDOLE労働検査官によって検査されました。初期の遵守率は、一般労働基準で78.08%、OSHで53.96%、最低賃金で94.49%です。

 検査を受けた事業所が必要な修正を実施た後、遵守率は一般労働基準で88.24%、OSHで72.61%です。

 

 一般的な労働基準の顕著な違反には、記録管理、Pag-IBIGの適用範囲と送金、Phil Healthの適用範囲、およびSSSの適用範囲が含まれます。一方、OSHの一般的な違反には、応急処置者、安全担当者、消防安全検査証明書の不在、事業所の登録、および企業のOSHプログラムの策定が含まれます。

 

 https://www.dole.gov.ph/news/dole-suspends-labor-inspection-in-december/

Creater : Momoka furuya