厳しい外資規制の敷かれるミャンマー、国内で米ドルUSDが枯渇していると言われる中、その他の外貨での取引の重要性が高まっています。
すでに、陸路の国境貿易が頻繫に行われる中国とタイに関しては、それぞれ元CNYとバーツTHBが貿易通貨として認定され、取引に用いられています。
一方、インドについては米ドルでの決済が行われており、その取引量は限定的でした。
この点、2024年1月26日、ミャンマー中央銀行はインドの通貨ルピーIND建ての特別ボストロ・アカウントを設定し、2024年2月から運用を始めると発表しました。
両国間の取引において、USDが使用されることがないよう、インド銀行(Punjab National Bankなど)の口座をミャンマー国内の銀行(UAB、CBなど)に開き、ミャンマーチャットMMKとINRの直接取引を可能とすることで、薬品その他品目の輸入を活性化させる目的だということです。
重要性の高まるインドとの二国間取引活性化につながるか、期待が寄せられます。