シンガポールのUOBがミャンマーとの取引を全面的に停止すると発表した後、ミャンマーへの送金が著しく困難になることが予想されていますが、ミャンマー地場銀行の一つKBZ Bankは8月22日、タイの地場銀行、Kasikorn銀行との提携を発表しました。
提携の内容はスマートフォン用アプリを通じた送金サービスで、タイなどで働くミャンマー人が獲得した外貨をミャンマーに送金する際、アプリの「L-PLUS」でこれを実行し、KBZ Bankのアプリ「KBZ Pay」でこれを受け取ることができるようにするというものです。
外貨の入手が困難になる中、数多くの出稼ぎ労働者が家族に送金する資金を外貨獲得の手段とする目的があると考えられ、タイだけでなく多くの国で外貨使用のためのアプリとして使用可能な「K-PLUS」に白羽の矢が立ったものと考えられます。
なお、送金の金額にはMMK5,000,000までという上限が設けられていますが、回数に限度はなく、送金されたお金はミャンマー側のATMで一日当たりMMK1,000,000引き出せるようになるとのことです。
一方、MMKをTHBその他の通貨に送金するという機能はない模様で、国外への送金には引き続き厳しい規制がかけられる状況が続く模様です。