ヤンゴンで計画停電開始(2026年6月まで)
  
Topic : Economic
Country : Myanmar

ヤンゴンにおいて計画停電が正式に開始されました。
期間は少なくとも2026年6月までとされており、企業活動や日常生活への影響は避けられない状況です。

本記事では、現状と背景、実務への影響を整理します。


■ 計画停電の概要

今回の措置は、いわゆる「輪番停電」です。

  • 開始日:2026年3月19日

  • 対象地域:ヤンゴン全域(タウンシップ単位)

  • 方式:グループA/Bに分割

  • 供給時間:午前9時〜午後9時の間で4時間ごと

つまり、
一定時間ごとに電気が止まる前提での運用となります。

なお、現時点では詳細な公式スケジュールは未公表です。


■ 停電の対象外エリア

一部地域は例外的に停電対象外とされています。

  • LNG(液化天然ガス)発電から直接供給されるエリア

ただし、どの地域が該当するかは限定的であり、
大半のエリアは停電の影響を受ける前提で考える必要があります。


■ なぜ停電が起きているのか

背景は複合的です。

1. 水力発電の制約

  • 乾季により河川水位が低下

  • ダムの水を6月まで維持する必要

2. 電力需要の急増

  • 気温上昇によるエアコン・扇風機使用増加

  • 水ポンプの稼働増加

現在の電力需要は約4,664MW/日に達しています。

3. 発電能力の不足

  • 設備容量:約6,725MW

  • 実際の発電:約3,600〜4,000MW

さらに、

  • 送電線の損傷

  • 天然ガス供給の減少

といった構造的な問題も重なっています。


■ 特殊事情:入試期間の影響

今回のタイミングには理由があります。

  • 入試期間中は停電を回避するため発電量を増加

  • その結果、ダムの水を多く消費

  • 試験終了後に一気に制限へ移行

つまり、
「抑えていた制限が一気に顕在化した」状態です。


■ 企業活動への影響

今回の停電は、ビジネスに直結するインパクトがあります。

主な影響は以下の通りです。

  • 工場稼働の停止・不安定化

  • オフィス業務の中断(特にIT・通信依存業務)

  • 発電機・燃料コストの増加

  • 冷蔵・冷凍設備のリスク

  • 従業員の労働環境悪化

特に製造業やIT関連業務は、
電力前提の業務設計の見直しが必須です。


■ まとめ

今回の状況を整理すると以下の通りです。

  • ヤンゴンで輪番停電が開始(6月まで継続見込み)

  • 4時間ごとの電力供給制

  • 水力・燃料・設備の複合的要因

  • LNG供給エリアは一部例外

  • 企業活動への影響は大きい

Creater : 晃 渡辺